すっごい小ネタなんですが、個人的にはとっても有意義な発見だったので備忘録代わりに記事にしときます。
みんな大好き散布ブラシ
散布ブラシはブラシ類の中でも意外と万能。大きさや間隔をランダム指定出来るので使い道も豊富です。
私はイラスト作業でかなり使うのですが、散布ブラシで描いたものを分割してさらに編集をするケースが多いです。
例えばブラシに登録するオブジェクトにはグラデーションが使えなかったりするので、その場合は散布ブラシを拡張後にいろいろと編集をすることになります。
何故かCS6以降で扱いにくくなった?
それが、何故かCS6以降では
「散布ブラシにアピアランス分割やパスのアウトラインをかけるとバウンディングボックスも一緒にオブジェクトとして残る」
という謎仕様になってしまっておりました。
以前のバージョンではそんなことなかったようなんですけども。しかもコレ散布ブラシ限定。アートブラシやパターンブラシは従来通り、分割かけてもバウンディングボックスは残らないようです。
まあとにかくこのバウンディングボックスが大変煩わしい。
グループ編集モードに入ってグループ選択ツールで一括選択→消去、ってやってましたがオブジェクトが多いとこんなことしてる時間がもったいない。
で、なんとなくひらめいてやってみた。
なんとなくなんですが、散布ブラシ使っているパスに、効果>パス>パスのアウトラインをかけてみました。
オブジェクト全体にかかるように適用しても同じ結果になりますが、まあパスにだけ効果付与するので問題ないと思います。
うまくいった!(笑)
そしたらあらふしぎ。
アピアランス分割をかけてもバウンディングボックスが残らなくなったではありませんか!
「パスのアウトライン」効果だけグラフィックスタイルに登録しておいて、option+クリックでいろんな散布ブラシに適用してあげれば、分割後の結果もきれいなので捗りますね。あくまで分割前提で作業する場合ですが。
推測なんですが、多分「パスのアウトライン」をかけることで内部的にブラシからただのオブジェクトに変換かかってると思うんですね。
そのおかげであんなことやそんなことも出来るようになるんですが、今回はひみつ(多分ぼくらのアピアランス魔人がdot-Aiとかで紹介してくれるよ!)
そんなわけで小ネタなのでした。誰得TIPSですが、おんなじポイントで作業負荷感じてる方の助けになればなぁと思います。
さらに小ネタのおまけ
今まで知らなかったんですけど、ペンツールでポイントを再度クリックするとそこが始点扱いになるんですね。
画像は散布ブラシですけど、効果で描いた矢印や可変線幅、ブラシ類でもほぼ同じ。単純に始点と終点が入れ替わるので地味に便利。
矢印や可変線幅は終点と始点を入れ替える機能がついてますけど、こっちのほうが現場的にはスマートなんでないかな。(あれはプロファイルそのものをひっくり返している印象なので)
2018/9 追記
CC2017以降で「パスの方向反転」をメニューから行えるようになりました!ショートカット等に登録しておくのがおすすめです。
参考
細かすぎて伝わらないIllustratorの小技(10)矢印の方向の反転|DTP Transit
Adobe Illustratorが好きな人。
フリーランスで在宅DTPオペレーター&イラストレーターをしながら、Illustratorについておしゃべりしたり、記事や本を書いたりしています。
Adobe Japan Prerelease Advisor, Adobe Community Expert